Special interview
特別インタビュー

なぜ、今ウェブデザイナーなのか?

商品企画からのキャリアチェンジの理由を

キャリアコンサルタントの平井さんが深堀り

今回対談するふたり

キャリアコンサルタント
平井 厚子さん

ITメーカーで25年人材教育を担当
現在はキャリアコンサルタントとして
求職者へ向けた支援を行う

ウェブデザイナー
中村 裕子

食品メーカーやテーマパークでの
商品企画を経てウェブデザイナーに転身

Interview

キャリアチェンジのきっかけは?

インタビュー写真

キャリアチェンジのきっかけは?

平井さん 今日は、“なぜ今、ウェブデザイナーに?”というテーマにいろいろとお話を聞かせて頂きたいと思います。
中村 よろしくお願いします!
平井さん 早速ですがこれまでの商品企画やマーケティングからウェブデザイナーに転身ということですが何かきっかけになることはあったのですか。
中村 前職でデザイナーさんとやりとりする事が多かったのですが、どうしてもデザイナーさんと自分との間でギャップを感じる事があってデザインが出来ない自分に歯がゆさのようなものを感じていました。
平井さん 具体的にはどんな”ギャップ”を感じたのですか?
中村 大きく感じたのは”目線の違い”かなと。デザイナーさんは全体のバランスを考えてデザイン的に美しいものを提案下さるのですがそれが時にお客様に伝わりづらいデザインになっている時があって、デザインを起点に考えるデザイナーさんとマーケティングをベースに考える自分との間にギャップを感じる事がありました。
平井さん ”マーケティングベース”ですか?
中村 お客さんが商品を選ぶまでの時間は非常に短くて、わかりやすく表現をすることが重要でした。ターゲットとなるお客様の求めるものを調査して、「どういったデザインに反応するのか」という所を考えてデザインに落とし込む。現場でモノづくりをしていた自分だからこその視点だと思います。
平井さん なるほど。そのようなジレンマからデザインに興味を持たれたのですね。
中村 そうですね。商品のデザインは、売上を左右する非常に大きな要因です。前職では企画や全体の管理などディレクションがメインだったので、デザインまで出来たらもっと面白いだろうなと感じていました。それと、当時私の周りにはシェフなど手に職がある人が多かったのでそういった部分で憧れもあったんだと思います。

ひとり旅で出会った人に学んだこと

ひとり旅の写真

ひとり旅で訪れた波照間島にて

ひとり旅で出会った人に学んだこと

平井さん デザイナーの中でも特にウェブデザイナーを選ばれたのは何か理由があるのですか?
中村 これは少し自分の人生に関わる話なのですが、将来的に”離島へ移住したい”と考えているんです。
平井さん 離島へ移住ですか。もう少し詳しく聞かせていただけますか?
中村 私は元々いわゆる”バリキャリ志向”だったんですけど、趣味のひとり旅でいろんな離島をめぐる中で、自然に囲まれながら”自分にしかできない事を、それぞれのやり方で実現されている方々”にお会いして、大きく価値観が変わりました。自然と自分もそのような暮らしがしてみたいと思うようになりました。
平井さん よくわかりました。いつ実現したいとかのイメージはおありですか。
中村 地方移住はできれば10年後に実現できればと考えています。ただ今の仕事の求人は都心部に集中しているので、地方に持ち出せるスキルが必要です。そこで新たなスキルを習得したいと思い、職業訓練校についてハローワークへ話を聞きに行きました。

夢を叶える為に踏み出した第一歩

インタビュー写真

夢を叶える為に踏み出した第一歩

平井さん 地方移住の夢に向けた第一歩ですね。
中村 ハローワークへ相談に行ったところ、将来的にリモートワークなどの柔軟な働き方が出来る”ウェブデザイナー”という仕事を教えてもらいました。また大阪府では、ウェブデザインを勉強できる訓練校がありそちらに通うことになりました。
平井さん それはラッキーでしたね!具体的には学校ではどんな事を勉強されたのですか?
中村 学校では3ヶ月間、一から一人でウェブサイトが作れるようにコーディングやデザインソフトの使い方について学びました。また授業の後半には、クラスを4チームに分けて実際の店舗様のウェブサイトを制作し、採用をかけたコンペも行いました。
平井さん コンペまであるんですね!すごいですね!サイトを制作する中で具体的に感じられた手ごたえみたいなことはありましたか?

これまでの経験が生きた制作実習

プレゼンの様子

これまでの経験が生きた制作実習

中村 そうですね。ウェブサイトづくりとこれまで自分が行ってきたものづくりのプロセスが非常に似ていると感じました。まずはターゲットを設定してそこにむけてどういったアプローチをするのか、それが今まではお菓子やフードメニューを通してだったのが、ウェブサイトに置き換わった感じがしました。
平井さん そうしたら、これまでの経験の強みも生かせるということですね!
中村 はい。訓練校にはいろんな職種の方がいらっしゃいましたが、そういったスキームをもって課題に取り組まれている方は少なかったので、自分の強みになると確信しました。また、そういった所が評価されて最終的に制作したサイトが採用になったのだと思います。

マーケティングベースのデザインが
できるデザイナーになりたい

プレゼンの様子

マーケティングベースのデザインが
できるデザイナーになりたい

平井さん 素晴らしいですね!すでに成果が出ているんですね。今後はどんな風な仕事に取り組んでみたいと思われますか?
中村 まずはウェブデザイナーとして幅広いジャンルのサイトデザインに取り組みたいと思います。ただデザインをするだけではなく、積極的に自分がデザインしたものがどうWORKしたのかもしっかりと検証を行いPDCAがしっかりと回せるデザイナーを目指したいと思います。
平井さん 目標がはっきりしているところがとてもいいですね!その為に中村さんはどんな強みを伸ばしてどんな弱点を克服していきたいと思われますか。
中村 強みに関してはマーケティング視点でデザインを組み立てられるところを強化していきたいです。どんなデザインをするにしてもきちんと自分の中で仮説を組み立てそれを検証するという作業を繰り返し行うことで結果につながるデザインができるようになりたいです。弱みに関してですがまだまだ自分の中でデザインのレパートリーが少ないのでもっともっといろんなデザインに触れて自分のデザインの幅を広げていきたいと思います。

採用担当者様へのメッセージ

プレゼンの様子

採用担当者様へメッセージ

平井さん いいですね、夢が広がりますね!これを御覧になられた企業様にメッセージはありますか?
中村 最近ウェブデザイナーを目指す人が増えていますが、私は一時的な思いつきで目指した訳ではありません。マーケティングがわかるという自分の強みを生かしつつ自分の将来設計を踏まえた上でこの職種しかないと感じました。ぜひ、よろしくお願いします。